2013年11月12日火曜日

綾辻行人『十角館の殺人』


綾辻行人『十角館の殺人〈新装改訂版〉』(講談社文庫/2007年)
(講談社ノベルス版『十角館の殺人』は1987年)

新本格の始まり。国内ミステリの歴史は「十角館」を境に二分される

――ミステリにふさわしいのは、時代遅れと云われようが何だろうがやっぱりね、名探偵、大邸宅、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇、不可能犯罪、破天荒なトリック……絵空事で大いにけっこう。要はその世界の中で楽しめればいいのさ。

2013年11月8日金曜日

レイ・ブラッドベリ『華氏451度』 (Ray Bradbury/Fahrenheit 451)

レイ・ブラッドベリ『華氏451度』(ハヤカワ文庫/2008年[新装版]・訳:宇野利泰)
原題『Fahrenheit 451』(1953)

本が禁止された世界で本の魅力を知ってしまった焚書官(ファイアマン)の物語。

――火の色は愉しかった。(It was a pleasure to burn.)