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2014年3月25日火曜日

奈須きのこ『空の境界』

奈須きのこ『空の境界』(講談社文庫/2007[]-2008[])
(同人誌版は2001年。講談社ノベルス版は2004年)

人物も台詞も魅力的な舞台で、猟奇事件と能力と魔術が衝突する新伝綺小説。

――いや。オレに殺せなかったものを、おまえは今殺したんだなって。

2014年3月13日木曜日

我孫子武丸『殺戮にいたる病』

我孫子武丸『殺戮にいたる病』(講談社文庫/1996*)
(*単行本は1992年、講談社ノベルスは1994年)

猟奇殺人事件の犯人とそれを追う者たち。大学から始まるサイコサスペンスミステリ。

――飛び出さんばかりに見開かれた眼球に浮いた静脈の青が、鮮やかで美しいと思った。

2014年1月16日木曜日

殊能将之『ハサミ男』

殊能将之『ハサミ男』(講談社文庫/2002年)
(講談社ノベルス版は1999年刊行)

探偵役は自殺願望のある殺人鬼。巧みな描写と博識な雑学が光る第13回メフィスト賞ミステリ。

――ハサミ男は残虐な殺人鬼であり、殺された少女は無垢な存在でなければならなかった。

2013年12月4日水曜日

貴志祐介『新世界より』

貴志祐介『新世界より』(講談社文庫/2011)
(単行本は2008年、講談社ノベルス版は2009年に刊行)

世界の真実を知りたいという幼少期のあどけない好奇心。それが悲劇と惨劇の引き金となった。

――もちろんそれは、わたしたちの思考そのものが、巧妙に誘導、管理されていた証なのだが。

2013年11月12日火曜日

綾辻行人『十角館の殺人』


綾辻行人『十角館の殺人〈新装改訂版〉』(講談社文庫/2007年)
(講談社ノベルス版『十角館の殺人』は1987年)

新本格の始まり。国内ミステリの歴史は「十角館」を境に二分される

――ミステリにふさわしいのは、時代遅れと云われようが何だろうがやっぱりね、名探偵、大邸宅、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇、不可能犯罪、破天荒なトリック……絵空事で大いにけっこう。要はその世界の中で楽しめればいいのさ。