2014年6月15日日曜日

米澤穂信『満願』

米澤穂信『満願』(新潮社・2014)

人間に秘められた「願い」を探るミステリ短編集。心裡はかくも残酷に、しかし綺麗に具現化する。

――「いえ。これで目をつむっていただきましょう」
    と言って、違い棚の達磨に後ろを向かせた。

2014年6月6日金曜日

アルベール・カミュ『異邦人』

アルベール・カミュ『異邦人』(新潮文庫/1963)

世界規模で最高峰のフランス文学。彼のこたえは世界に向けられたある「望み」。

――私はかつて正しかったし、今もなお正しい。いつも、私は正しいのだ。