乙一『夏と花火と私の死体』(集英社文庫/2000年)
(Jump J Books版は1996年)
語り手「わたし」は少女の死体。若き天才の描いたジュブナイルホラーの大傑作。
――最後に、踏み台にしていた大きな石の上に背中から落ちて、わたしは死んだ。
2014年8月31日日曜日
2014年7月31日木曜日
道尾秀介『向日葵の咲かない夏』
道尾秀介『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫/2008)
(単行本は2005年刊行)
小学生が主人公のダークミステリ。この「物語」はあまりにも暗く、あまりにも哀しい。
――僕、物語を終わらせたくなったんだ。
(単行本は2005年刊行)
小学生が主人公のダークミステリ。この「物語」はあまりにも暗く、あまりにも哀しい。
――僕、物語を終わらせたくなったんだ。
2014年6月15日日曜日
2014年6月6日金曜日
2014年4月29日火曜日
歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』
歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』(文藝文春・2003年)
(文春文庫版は2007年刊行)
ラストまで読んで初めてタイトルの意味が解る。ゼロ年代を代表する予測不能な驚愕のミステリ。
――最近、桜の木を見たことがあるか?
(文春文庫版は2007年刊行)
ラストまで読んで初めてタイトルの意味が解る。ゼロ年代を代表する予測不能な驚愕のミステリ。
――最近、桜の木を見たことがあるか?
2014年4月6日日曜日
2014年3月25日火曜日
2014年3月13日木曜日
2014年2月28日金曜日
桜坂洋『ALL YOU NEED IS KILL』
桜坂洋『ALL YOU NEED IS KILL』(2004/集英社スーパーダッシュ文庫)
ライトノベルレーベルの本格SF。繰り返す世界の驚愕の真実とは。
――ジャパンのレストランでは食後のグリーン・ティーは無料だと本に書いてあったのだが……本当なのか?
ライトノベルレーベルの本格SF。繰り返す世界の驚愕の真実とは。
――ジャパンのレストランでは食後のグリーン・ティーは無料だと本に書いてあったのだが……本当なのか?
2014年2月11日火曜日
2014年1月30日木曜日
深緑野分『オーブランの少女』
深緑野分『オーブランの少女』(東京創元社◎ミステリ・フロンティア/2013)
草花茂る美しい庭園とそこで暮らす不完全な少女たち。そこに潜む巨大な怪物と美しき狂気。
――それよりもこの日記が事実なら、あの下らない噂――オーブランの肥沃な土壌は少女の生き血を啜ったからなどという低俗なものや、この庭の本当の名前はオーブランなんて洒落た名前でなく、もっと味気ないありきたりなものだった――などを蒸し返し、オーブランの歴史を、この町の忌まわしき記憶を再び呼び覚ましてしまうのではないかと、私は危惧している。
草花茂る美しい庭園とそこで暮らす不完全な少女たち。そこに潜む巨大な怪物と美しき狂気。
――それよりもこの日記が事実なら、あの下らない噂――オーブランの肥沃な土壌は少女の生き血を啜ったからなどという低俗なものや、この庭の本当の名前はオーブランなんて洒落た名前でなく、もっと味気ないありきたりなものだった――などを蒸し返し、オーブランの歴史を、この町の忌まわしき記憶を再び呼び覚ましてしまうのではないかと、私は危惧している。
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